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2009年10月25日 (日)

ノムさん22分間最後のボヤキ…全文

(日刊スポーツ - 2009年10月25日 10:24)

 楽天の野村克也監督(74)が、24年間の監督生活の最後を22分間の
ボヤキで締めくくった。後悔だらけのクライマックスシリーズ(CS)
第2ステージ、岩隈の慣れない中継ぎ起用、中谷への説教、もう1年監督を続け
たかった心残り…。野球愛に満ちあふれたラストのボヤキ会見の全文をお楽しみ
ください。

 野村監督 敗戦監督に話しがあるのか。おい。就職お願いします。明日から浪人です。

 --試合を振り返って

 野村監督 間違いだらけの第2ステージだった。後悔ばっかり。今日はそれが
      象徴的な試合だった。まず、先発投手の選択を間違った。
      そこから始まる。迷わざるを得ない。自己弁護すればチーム事情だ。
      向こうは迷わない。こっちはだれにするか迷う。それが出た。信頼、
      信用していないのが以心伝心で藤原にも伝わる。責任を感じて投げて
      いただろうに。監督は選手を生かさないといけないのに殺してしまった。
      そういう意味で選手にも謝罪しないと。長い経験があるのにとんでも
      ないこと。おわびのしようもない。仙台で日本シリーズをやる夢が
      あったけど果たせなかったのが一番残念。仙台のファンの人、
      ごめんなさいね。

 --岩隈の中継ぎ起用

 野村監督 慣れないことをやらせちゃったね。ちょっと力んだ。コントロールミス。
      口を酸っぱくして伝えてもらっていたんだけど。
      直球はストライクを絶対投げるなって。見せ球にして変化球を低めに
      集めろって。そう伝えたんだけど、直球が真ん中にいった。
      まあ後の祭り。すべてオレの責任だ。

 --第2ステージを振り返って

 野村監督 ビッグゲームはチームの力が一番出る。監督のチームへの指導、
      教育がもろに出る。なんらかの差もあるんだけど、日本ハムの選手
      はよく野球を心得ている。嫌なことをやってくる。
      ここまでくると力の差はない。メンタルな部分の差だ。
      日ごろの教育の大事さをしみじみ思う。

 --足りない部分は

 野村監督 来年はない。オレはもう関係ない。次の監督にすべてを託す。
      余計なことを言うと失礼だ。

 --ノムラの教えは浸透したのか

 野村監督 浸透していない。まるっきり。橋上(ヘッドコーチ)とも話して
      いたんだけど、こういう教育は誰がやるのか。その辺が定かでない。
      8回裏、ダメ押しが欲しい場面で、日本ハムの田中がカウント1-2
      から、打つ気なく見逃した。あの姿勢だよ。自主的に待って出塁の
      可能性を広げる。うちではそんな選手誰がいる。結果は凡打だったけど、
      よくわきまえている。その差だよ。それがうちはできない。
      四球もあれば内野安打もあるし、プッシュバントもある。
      そういう姿勢がムードをつくる。そういう野球がやりたかった。
      できなかった。

 --日本ハムの選手も一緒に胴上げ

 野村監督 一緒になってお別れしてくれた。感無量。胸につまされた。
       教え子が野球界にいるのは、やっぱり縁だね。喜ばしいこと。
       人間何を残すかで評価されるけど、人を残すのが一番。
       少しは野球界に貢献できたかなという心境だ。

--マスコミに対して

 野村監督 長い間いじめていただいてありがとうございます。私の人望、
      人徳のなさ。マスコミのえじきになる。

 --田中でなく岩隈を選んだのは

 野村監督 マーくんは昨日投げたばっかりだから。順番にいったみたいよ。
      岩隈には投手コーチを通じて確認してあった。いつでも行きますって
      力強い返事をもらっていた。彼もストライクを投げるつもりは
      なかったと思う。とにかく直球はストライク投げるな。低めの変化球
      でまとめていけって言ったから。オレは歩かせろって言ったんだけど、
      岩隈がスレッジと勝負したいって言ったから。常識は歩かしですよ。
      まあ、行かしてくれって言うんで、そこはしょうがない。選手優先だから。

 --中谷を説教していた

 野村監督 野球選手の本能がないから。3回一、二塁で小谷野がフライを上げて、
      打者が走っていないのが分かる。そんなものはワンバウンドだ。
      トリプルプレーだよ。そういう本能がない。教えるもんじゃない。
      ああいうところですよ。だれでも感じること。バントにはインフィール
      ドフライがないんだから。

 --最後のボヤキ

 野村監督 まあ、すいません。

 --敵地で野村コール

 野村監督 ありがたいこと。野球屋冥利(みょうり)に尽きる。敵地であれだけ
      声援、激励をしてもらえればね。

 --胴上げの時の心境は

 野村監督 やだなって。照れくさいや。あんな胴上げは初めてだ。優勝の時しか
      なかったから。稲葉に日本シリーズ頑張れって言ったら、長い間
      ありがとうございましたって言ってた。山崎武司が音頭をとってた。
      重いぞって言ったんだけど、軽くなったかな。

 --終戦を迎えて

 野村監督 チームとしてはこれで良かったんじゃないか。段階を踏んでいった
      方がいい。ビッグゲームに負けることで得られるものもある。
      足りないものも分かるし、負けた方が真剣に反省する。

 --97敗したチームを立て直したが

 野村監督 晴れ晴れした気持ちはないな。ああしとけば良かった、こうしとけば
      良かったというのはいっぱいある。自分の力のなさ。怠けたツケだな。

 --印象に残った試合は

 野村監督 記憶力がないからすぐ忘れる。でも今年がすべてじゃない。2位を
      決めてCSの権利を取った時。第2ステージ進出を決めた時。
      あそこでしょう。わがまま言わせてもらえれば、もう1年やらせて
      もらいたかった。石の上にも3年、風雪5年。4年は中途半端だった。
      まだ選手にやってほしいことがいっぱいあった。日本ハムと安打の
      数はそんなに変わらないけど、メンタルに差がある。田中の例もそうだし、
      稲葉もインコースに投げてこないなって思えば、外を待ってレフトに
      本塁打を打つ。相手のスキを突く、気配を感じる。空気を読む。
      それがオレの大好きな無形の力だ。言葉でやんや言ってきても、全然、
      選手たちが理解できなかった。ネット裏から見させてもらいますよ。
 

楽天の変ぼうぶりを。どう変わっていくのか。

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