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2009年10月19日 (月)

お笑いコラム【この芸人を見よ!51】関根勤 再評価される「妄想力」ひとり遊びが共感を呼ぶ2つの理由

お笑いコラム【この芸人を見よ!51】関根勤 再評価される「妄想力」ひとり遊びが共感を呼ぶ2つの理由

(日刊サイゾー - 10月19日 11:10)

日刊サイゾー

200910191


 










9月10日、脳科学者の茂木健一郎とお笑いタレントの関根勤の共著『妄想力』
(宝島社新書)が出版された。この本は、学者と芸人という異色の組み合わせ
の2人による対談をまとめたもの。茂木が、脳科学の観点から関根勤の底
知れぬ妄想力の秘密を解明しようとする刺激的な内容となっている。

 昨年から今年にかけて『脳格闘家 関根勤の妄想力』という全4巻のDVD
シリーズが立て続けにリリースされるなど、近年になって関根勤の妄想力を
再評価する動きが高まっている。独自の視点から繰り出される彼のとめど
ない妄想トークは、バラエティ番組などでもすっかりおなじみだ。

 妄想とは、「根拠のない誤った判断に基づいて作られた主観的な信念」の
ことである。いわば、個人が勝手に思い込んだり考えたりしていることを
「妄想」と呼ぶのである。

 だが、関根勤の妄想芸は、決して独りよがりになっていない。一見バカバカ
しいことばかりをしゃべっているように見えても、結果的にそれが笑いを生み、
多くの視聴者に支持されているのである。彼の妄想芸は、普通の人が
日常的に頭に浮かべているような一般的な妄想とどこが違うのだろうか。
それは、大きく分けて以下の2点である。

 1つは、関根の妄想はポジティブな感情から生まれる、ということだ。
}彼の妄想の原点にあるのは、決して嫉妬心や劣等感のような負の感情
ではない。

 例えば、優香のことが好きで好きで仕方がない、という純粋な恋愛感情を
ベースにして、もしも優香と一緒に遊園地にデートに行ったら? という妄想
を描く。どんな乗り物に乗ってどんな会話をするのか、どうやって自分が頼れる
男であることをアピールしていくのか......。細かいところまでどんどん想像が
ふくらんでいく。

 このように、関根は必ず、かわいい女の子に対する好意、強い格闘家に
対する憧れ、面白そうな人物に対する好奇心など、自分の中の前向きな
気持ちを原動力として、想像力の翼をはためかせていく。だからこそ、彼の
妄想は明るくさわやかな印象を与えるのである。

 もう1つは、関根の妄想はしっかりした現実を土台にしている、ということだ。
彼はあくまでも、現実に起こりそうなことだけを思い浮かべて、妄想を一種の
ゲームとして楽しんでいるようなところがある。現実は現実として受け入れた上
で、その枠の中で可能性をどこまでも発展させて妄想を生み出していくのだ。
つまり、彼の妄想は現実からの逃避ではなく、あくまでも現実に根ざしている
ものなのである。関根の話になぜか独りよがりな感じがしないのも、恐らくは
そのせいだろう。

 妄想とは、自意識の殻に閉じこもって遊ぶ究極のひとり遊びである。
関根勤は、前向きな感情と揺るぎない現実感を原動力にして、それをテレビで
通用するメジャーな芸にまで磨き上げてしまった。いつも光の差す方へ向かう
関根の妄想芸は、テレビ空間に明るい彩りを添えてくれる。
(文=お笑い評論家・ラリー遠田)

※画像=『関根勤の妄想力 南へ』ポニーキャニオン

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